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2008-02-10 Sun

_ ゆのはな

あけましておめでとうございますおめでとうございます。今年はエロゲをできるだけプレイしていきたいです。
ということで雪の季節なので「ゆのはな」終了。わかば→椿→ほなにー→ゆのはと無難に。

最近(2005年)のエロゲにしてはずいぶんあっさりと終わるという印象。
なによりほなにールートをのぞいて選択肢がほとんどない。
ネタばらし伏線回収ルートのためのゆのはシナリオでさえ、ごく淡々と話がすすむ。
いかにもエロゲ的な過去の因縁がああで伝承がこうで、というのを期待してたのだけど。
全体的にもっと長くてもおかしくはないのだけど、とまれシナリオのほうはなかなかよかった。
おれの好きな「残された人の物語」だから、かなりの水増し採点ではあるけどね。
けどもまあ、悪くはない。うん。テキストもバカで笑えるし。
感嘆符の使い方はちょっとくどいし気にいらんが、まあよかろ。
キャラ作りもよい。とくにしぶぞうと主人公。男性キャラのかっこよいエロゲはいいね。
こういう熱血バカは非常によろしいです。

シナリオということでいえば、久々に物語のマルチレイヤ表現の強みを感じた。
ほなにールートで「満ちる季節」がBGMに流れるシーンで、不覚にも涙してしまった。
このシーンでこの曲がくるか、という。
なぜマルチレイヤの強さかというに、件のシーンは物語的に山場であって、言うなれば「泣かせどころ」ではあるのだが、
逆に予想のつく展開でもあるのだね。感動系・泣き系シナリオとして。
先が読めてしまうのでとうぜんテキストだけでは訴えかける力は弱い。
が、そこに音楽が入ってくると、わかっていても泣けてしまう。
単純に「場面にあったBGM」というだけの話だけど、なにかがある気がする。

でもやっぱり気になる尺の短さ。もちろん、これはただのおとぎ話です。
そうはいっても消化不良感はどうしようもない。
\ とか、
もうちょっと深くつっこんで欲しかった。
…しかし、なんか見たことあるなあ。過去の伝承とヒロイン。あ、Airか。
女の子は夢を見るのですね。

残された人の物語。ルートによってゆのはの行く末がかわる。
もちろん、ゆのはルートの幸せそうなふたりは楽しい。
でもこれはおそらく単純なハッピーエンドにはならん物語だろうな。\


やっぱりおれは「残された人」のことをうだうだ考えるのが好きだなあ。
そういう意味で「ゆのはな」はわりと楽しめるゲームでしたです。
ヒロイン-主人公-ゆのは、という組み合わせが、ね。満足でした。