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2007-06-21 Thu

_ 数学がある

数学ガールが書籍化らしい。ほほー。TeXで製本されてるのなら買う(のか)。

_ 鈴木ジュリエッタ『カラクリオデット』#1 [読了]

ロボ娘さん萌え。

天才博士に作られたアンドロイド少女が人間にまじって生活して人間らしさとはなんぞや、という話。
博士が若くてイケメン風なのは、さすが少女マンガと言うべき乎。SFの伝統にのっとれば、ここは白髪のマッドサイエンティストが若くして死別した妻に似せて、ということになるのだろうけど(←それ伝統じゃなく偏見)。

もとは1話よみきりが好評で連載化されたというから、どうも話の展開が急だ。
このテのロボットの「誰も知らない、知られちゃいけない」ものとしては、ロボットが「人間らしさ」を時間をかけて身につけていく描写がポイントになるのだが、その帰結(クライマックス)は「友人がピンチだが、助ければロボットであることが露見する」というジレンマにおいこまれ、そこで自分を犠牲にして友人を救うほうを選ぶのが「ロボットは人間になりました」というひとつの象徴なわけだ。
カラクリオデットにおいては、(よみきりだから当然だが)いきなり1話からそういうシーンになる。 \\

はじめて学校へ行ってはじめて友人ができた次の瞬間には露見の危険もかえりみず自己犠牲精神を発露してしまって、オデットはそういうロボットなのかいな、と思ってしまう。この時点でじゅうぶん「人間らしい」じゃん、と。

やっぱり展開が急なのはなぁ。同じページ数を使うにしても、もう少しちがう方法もあると思うのだけど。
1巻を読んだだけで判断するのは早急ではあるけど、ちょっと不満だ。もしかしたらオデットは「そういうロボット」なのかもしれないけど。ロボット3原則は当然のようにくみこまれてそうだが。やっぱりこの展開でいいのかもしれん。uum。

それにしても見事なまでに記号的なキャラクタばかりだ。まあおもしろけりゃいいんですけどね。ありがちなテーマをどこまで描ききれるか、興味はある。「自分とこいつらとはどこが違う?」というオデットの疑問にどういう答を出すのか。しばらく追いかけてみよう。続きを買ってこねば。